なばなの里で河津桜のライトアップが水面に映る

愛知県弥富市のなばなの里では、河津桜のライトアップが実施されている。この施設は木曽川沿いに位置し、河津桜およそ300本が植栽されている。河津桜は早咲きの品種で、通常の桜より濃いピンク色の花弁が特徴だ。ライトアップは日没後から始まり、ピンク色の光が水面に反射して幻想的な景色を作り出している。

なばなの里は元々菜の花畑として知られ、冬期に約400万本の菜の花が咲く。河津桜は2010年代後半から本格的に植えられ、毎年2月頃に開花する。今年の開花は平年並みで、2月下旬にピークを迎えている。施設内には遊歩道が整備され、訪問者は水辺のベンチで景色を眺められる。ライトアップ時間は午後5時から9時までで、1日あたり数千人が訪れる。

河津桜の植栽は地元観光協会と施設運営会社の共同事業だ。河津桜は静岡県河津町が発祥地で、早春の観光資源として全国に広まった。なばなの里では河津町から苗木を導入し、河川敷の空き地を利用して植樹した。成長した木の高さは平均3メートルで、水面までの距離が約10メートルあり、風が吹くと花びらが水に落ちて流れる。

ライトアップはLED照明を使用し、ピンクから白へのグラデーションを表現する。照明の設置数は500基を超え、太陽光発電で一部を賄っている。水鏡効果は水深1メートル程度の池で生じ、夜間の訪問者が写真を撮影しやすいよう手すりが設置されている。施設内には飲食店や足湯もあり、長時間の滞在が可能だ。

この景色は地元住民の散策コースとしても利用され、毎晩家族連れが見られる。河津桜の花期は約2週間続き、3月上旬まで楽しめる。施設入場料は大人1800円で、ライトアップ期間中は割引キャンペーンを実施中だ。周辺の駐車場は500台分あり、シャトルバスも運行されている。

なばなの里の運営は三重県の企業が担い、年間来場者数は100万人を超える。河津桜は菜の花とのコラボレーションで春の訪れを告げ、観光客の増加につながっている。木曽川の水質管理も徹底され、清らかな水面が水鏡を可能にしている。

訪問者は河津桜の枝に触れ、花の香りを楽しむ。花弁の大きさは5センチで、1房に20輪程度つく。ライトアップの光量は調整可能で、満月の日は控えめに設定される。施設の売店では河津桜モチーフのグッズが販売され、地元産の蜂蜜やジャムも揃う。