介護職場で利用者の高齢者が餅つきに参加し指導
介護施設で先日、餅つきイベントが実施された。利用者の高齢者たちが杵を持ち、スタッフに活発に指導する様子が話題となった。施設は地域の高齢者約50名を受け入れ、日常的なレクリエーションを重視している。
イベントでは、まず米を蒸す工程から始まった。高齢者たちは蒸し方が不十分だと指摘し、蒸気の出方や時間の長さを具体的にアドバイスした。蒸し米は約5キログラム用意され、施設の厨房で大鍋を使用した。
次に杵と臼を使ったつき工程に移った。高齢者たちは小突きが甘い、丸め方が違うと次々に声をかけ、杵の振り方やリズムを指導。参加した高齢者は80代を中心に10名以上で、普段の車椅子利用者も立ち上がって参加した。
施設のスタッフは10名程度で、高齢者の指導を受けながら餅を完成させた。出来上がった餅は直径10センチ程度の丸餅50個にまとめ、きな粉やあんこで味付け。皆で試食し、地元産のきな粉を使用した。
このようなイベントは、施設の年間行事として定着している。高齢者たちの身体活動を促す目的で、餅つきは冬の風物詩として選ばれた。参加者は普段の運動不足を解消し、会話が増える効果があった。
高齢者たちは餅つきの経験を自身の幼少期に遡り、家族や村の集まりでやっていたと語った。臼は施設所有の木製で、直径40センチのものを2台使用。杵の重さは約2キログラムで、高齢者も交代で握った。
イベント後、施設内は餅の香りで満たされ、利用者同士の交流が活発化した。スタッフは高齢者の元気さに驚き、今後のレクリエーションに活かす方針だ。餅は翌日も朝食として提供された。
介護施設の餅つきは、地域の伝統を継承する取り組みとして位置づけられている。高齢者たちの積極性が、施設の雰囲気を明るくした。こうした活動が日常的に行われ、利用者の健康維持に寄与している。