兵庫県神河町本道り路地のお豆腐屋で朝の湯気が立ち上る
路地の石畳に、朝霧が薄くかかる。 お豆腐屋の店先から、湯気がゆっくり上がる。 兵庫県神河町の本道りから少し外れた路地だ。 小さな豆腐屋が、朝の作業をする。 三人ほどの職人が、手を動かす。 豆腐をすくい、包み、揚げ物を並べる。
豆腐は、地元の大豆を使う。 朝に挽き、煮る。 にがりを加え、固める。 湯気が、温かく湿った空気を作る。 職人の手は、慣れた動きだ。 店奥で、次々と品が出る。
本道りは、町の幹線路である。 人が集まると、路地に流れが来る。 豆腐屋は、その恩恵を受ける。 買いに来た人が、足を止める。 絹ごしと木綿が、並ぶ。 揚げ物の油の匂いが、漂う。
職人は黙々と働く。 一人はすくい上げる。 一人は包む。 一人は揚げる。 朝の光が、湯気を照らす。 石畳の冷たい感触が、足に伝わる。
神河町は、山間の地域だ。 清流の水で、豆腐を作る。 本道りに人が増えると、路地が活きる。 隣に花屋や惣菜屋ができやすい。 町は、静かに広がる。
お客様は、地元住民だ。 「今日の豆腐、新鮮」と声をかける。 職人は、頷く。 包みの紙が、さらさら音を立てる。 湯気の温もりが、路地を満たす。
この豆腐屋は、町の営みだ。 本道りの賑わいが、基盤である。 豆腐の滑らかな感触が、手に残る。 揚げ物のカリッとした音がする。 風が、路地を通り抜ける。
きょうも作業が進む。 大豆の香りが、店内に広がる。 職人の息遣いが、穏やかだ。 これが、地域の日常である。