兵庫県神河町の小さな豆腐屋で朝の湯気が立ち上る

朝の空気がまだ冷たい。兵庫県神河町本道り路地のお豆腐屋の店先で、木の戸が静かに開く。

豆腐を作る大豆の匂いが、路地の空気に混じる。蒸気の白い帯が天井近くまで上がる。湯気が窓ガラスを曇らせる。

店内の作業台の上に、大きな鍋が置かれる。鍋の中では豆乳が煮え立つ。湯気の温度が手で感じられる距離だ。

職人が木のへらで豆乳の表面を丁寧にすくう。にがりが加えられ、豆乳が固まり始める。固まった塊が型に流し込まれる。

型の中で豆腐が沈殿する。表面に小さな気泡が浮かぶ。職人が型を軽く振る。気泡が消えていく。

朝の光が路地の奥から店内に入る。光の筋が湯気の帯を横切る。豆腐の型が並ぶ棚が明るく見える。

近隣の住民が店を訪れる。袋に入った豆腐を受け取り、路地を戻る。店員と短いやり取りが交わされる。

豆腐屋は路地の小さな店舗だ。神河町の中心部から少し離れた場所にある。朝の作業は午前中まで続く。

この作業は毎日繰り返される。湯気の立ち上る様子が、路地の朝の風景を形作る。

たべもの