秋田県湯沢市の道の駅でふきのとうの新芽が並ぶ

朝の光が道の駅のガラス窓に差し込む。秋田県湯沢市の道の駅おおゆ温泉で、ふきのとうの新芽が朝から並ぶ。

新芽は地元農家が前日に山から採取したものだ。直径三センチほどの柔らかい芽が束になってトレイに置かれる。触ると表面に細かい産毛が残り、土の湿った匂いがする。

道の駅おおゆ温泉は国道十三号線沿いに位置する。駐車場に軽トラックが一台停まり、農家が箱を下ろす。箱の中にはふきのとうのほか、春菊と菜の花も入っている。

直売所のスタッフが芽を一つずつ並べ替える。価格は一束百五十円に設定される。近くの棚には山菜の瓶詰めも並ぶ。瓶のラベルには採取地と日付が手書きされている。

利用者は近くの住民が中心だ。買い物かごに芽を二束入れ、会計を済ませる。外のベンチでは朝の空気が冷たいまま続いている。風が吹くと、近くの川の水音がわずかに聞こえる。

ふきのとうは天ぷらや味噌和えに使われる。道の駅では毎春この時期に取り扱いが始まる。採取量は天候により変動するが、今年は例年並みの出荷が見込まれる。

道の駅の開店時間は午前八時からだ。ふきのとうの並ぶ時間は開店直後が最も多い。午後になると残りが少なくなる場合もある。夕方には次の日の入荷が準備される。