岐阜県関市刃物直売所で包丁が朝から並ぶ
刃物直売所の棚に包丁が並ぶ。金属の光が朝の光を受けて鈍く輝く。店内の空気は油の匂いがわずかにする。岐阜県関市にある直売所でこの光景が見られる。午前9時に開店する。
関市は刃物の産地として知られる。直売所では地元で作られた包丁が販売される。きょうは三徳包丁とペティナイフが新しく並んだ。三徳包丁の刃渡りは15センチ、ペティナイフは12センチだ。価格は三徳包丁で3000円から5000円、ペティナイフは1500円から2500円だ。
店員は開店前に包丁を布で拭く。刃を上にして木製の台に立てる。近くには研ぎ石も置かれる。5種類の粒度のものが並ぶ。風が吹き込むと金属の冷たい手触りが感じられる。店内は静かで客の動きは少ない。
包丁は地元の鍛冶屋で作られる。鋼材は国内産のものが使われる。焼き入れと研ぎの工程は手作業だ。直売所には10軒の鍛冶屋が出品する。毎日新しい在庫が補充される。在庫数は三徳包丁で50本、ペティナイフで30本程度だ。
利用者は地元住民と観光客が混在する。包丁を手に取り、重さを確かめる。刃の角度を見て選ぶ人が多い。レジでは現金とカードの両方が使われる。買い物は10分から15分で終わる。袋に入れて持ち帰る。
直売所の営業時間は午前9時から午後5時だ。午後になると来客が減る。残った包丁は翌日に回される。閉店後は包丁をケースにしまう。店員は刃の状態を毎日確認する。こうした作業が繰り返される。
直売所の運営は関市刃物協同組合が行う。出品する鍛冶屋は市内の工房だ。品質は組合が検査する。研ぎ直しサービスも提供される。包丁は長く使うための手入れ方法も説明される。