秋田県秋田市道の駅秋田港で地元産のなすとトマトが朝から並ぶ

朝の光が道の駅秋田港の直売所に差し込む。青みがかったなすの皮が光を受けて艶やかだ。隣の棚には赤いトマトが並ぶ。土の匂いが静かに漂う。地元農家が早朝から持ち込んだ野菜である。

秋田市にある道の駅秋田港は港に近い場所に位置する。直売所では毎日地元産の野菜が並ぶ。きょうはなすとトマトが新鮮な状態で出荷された。重さはそれぞれ500グラム前後のものが中心だ。農家は収穫後すぐに運び込む。

直売所の担当者は午前6時半に開店準備を始める。野菜を一つずつ棚に並べる作業は30分ほど続く。なすは緑のヘタを上に向け、トマトは赤い実が重ならないように置く。風が吹き込むと海の潮の匂いが混じる。店内は静かで動きは少ない。

なすは夏の主力野菜の一つである。秋田市近郊の畑で栽培される。皮が薄く水分を多く含む品種が選ばれる。トマトは甘みのある中玉サイズが主流だ。どちらも収穫当日に店頭に並ぶ。価格はなす100グラムあたり80円前後、トマトは150円前後で販売される。

利用者は朝の買い物客が中心だ。地元住民が通勤前に立ち寄る。なすは炒め物用に、トマトはサラダ用に選ぶ人が多い。カゴに2、3個ずつ入れる動きが繰り返される。レジでは現金での支払いが目立つ。会話は少なく、買い物は短時間で終わる。

直売所の運営は秋田港振興会が行う。出荷する農家は市内の10軒程度だ。毎朝の出荷量はなす20キロ、トマト15キロ前後を目安に調整する。品切れになると午前中に追加で持ち込まれる場合もある。品質は農家が自分で確認する。

午前10時を過ぎると来客が徐々に減る。残った野菜は午後の販売に回される。夕方には閉店準備が始まる。直売所は翌朝まで休む。次の日の出荷は別の農家が担当する。こうした流れが毎日繰り返される。