栃木県益子町の陶器市で窯元が器を並べる作業が続く

陶器市のテントの下で光が柔らかく落ちる。土の匂いが静かに広がる。窯元が一つ一つの器を手に取る。指先に土の感触が残る。器の表面が少しざらつく。

栃木県益子町の益子陶器市で、窯元が器を並べる作業が行われている。益子焼の窯元が五十軒以上参加する。器の大きさは直径十センチから三十センチまである。色は茶色や白、青が中心だ。

窯元は朝七時からテントを立てる。テントの大きさは三メートル四方だ。テントの中に木の棚を置く。棚の段数は三段。器を一段ずつ並べる。並べる順番は小さいものから大きいものへ。

器の並べ方は決まっている。茶碗は前の方に置く。花瓶は後ろに置く。並べ終わったら価格表を立てる。価格表には器の名前と値段が書かれている。値段は茶碗で千五百円からだ。

来場者は器を手に取って見る。重さを確かめる。指で表面をなぞる。気に入った器はレジに持っていく。レジでは現金で支払う。カードは使えない。

午後になるとテントの周りが少しにぎやかになる。別の窯元が器を追加で並べる。追加する器は午前中に売れ残ったものだ。売れ残った器は形や色が少し違う。

陶器市は三日間続く。最終日の午後五時に終了する。終了後は窯元が器を片付ける。器を箱に入れて車に積む。車は益子町内の窯元に戻る。次の陶器市は秋に予定されている。