山形県小国町道の駅で月見そばの湯気が朝に上がる
道の駅の厨房から白い湯気がゆっくり立ち上る。 湯気は天井に向かって細く伸びる。 窓ガラスに薄く水滴が付く。 外の空気はまだ少し冷たい。 厨房の扉が開閉するたびに湯気が流れる。
山形県小国町の道の駅白い森小国で、月見そばが提供されている。 そばは地元産のそば粉を使って打たれる。 麺の太さは約一・五ミリメートルである。 つゆはかつおと昆布をベースにしている。 月見の卵は一回り小さいサイズが使われる。
そば粉は小国町内の農家から直接仕入れている。 一キログラムあたり約三百グラムの粉が一食分に相当する。 粉は石臼で挽かれたものが中心だ。 水分量は約三十パーセントに調整されている。 打った麺は冷蔵庫で二時間ほど寝かされる。
厨房では午前六時から麺を茹でる作業が始まる。 茹で時間は約一分三十秒である。 茹で上がった麺はすぐに氷水で締められる。 締め終わった麺はザルに盛られる。 つゆは別鍋で温められ続ける。
客はカウンター席でそばを食べる。 席数は約二十席ある。 窓際の席からは田んぼの風景が見える。 湯気は客の顔の前でゆっくり広がる。 音はフォークや箸を置く音だけだ。
月見そばの提供時間は午前十一時から午後二時までだ。 一日の提供数は約五十食である。 卵は一食につき一個がトッピングされる。 卵の黄身は半熟状態で提供される。 白身はしっかり火が通っている。
道の駅の建物は木造二階建てだ。 一階が直売所、二階が食堂になっている。 食堂の床は畳敷きである。 畳の表面は少しざらつく。 座布団は薄手のものが用意されている。
そばつゆの味はあっさりしている。 塩分濃度は約一パーセントに抑えられている。 薬味のネギは小国町産のものが使われる。 ネギの長さは約五センチメートルに切られる。 提供時に最後に散らされる。
閉店後は厨房の清掃が行われる。 麺を打つ機械は毎回洗浄される。 翌朝の準備として粉の計量が行われる。 湯気の立ち上る時間は翌朝も同じだ。 作業は淡々と繰り返される。