秋田県大仙市の直売所で春の山菜が朝から並ぶ

朝もやのなか、直売所の軒下に山菜の束が置かれる。

山菜はこごみ、ぜんまい、たらの芽の三種類で、それぞれ30センチほどの長さだ。葉先は緑色で、茎の部分は淡い紫を帯びる。

大仙市は秋田県の中央部に位置する。直売所は国道沿いにあり、駐車場は20台分ほど確保されている。

出荷者は地元の農家で、午前5時から山に入って採取する。収穫した山菜はすぐに冷蔵箱に入れられ、午前7時までに直売所へ運ばれる。

山菜の価格はこごみが100グラムあたり200円前後、ぜんまいは300円前後、たらの芽は250円前後で取引される。

直売所の棚は木製で、幅2メートル、高さ1.5メートル。山菜の束は5つずつゴムバンドでまとめられ、並べられる。

朝の空気は湿り気を帯び、地面の土の匂いが軽く漂う。山菜の葉が触れ合う音はほとんどしない。

購入者は近くの住民で、袋に山菜を入れてレジに持っていく。レジは手動の計算機を使い、金額を声に出して確認する。

山菜はアク抜きが必要な品目が多い。ぜんまいは重曹を入れた湯で10分ほど茹でる方法が書かれた紙が棚に貼られている。

直売所の開店時間は午前8時から午後5時まで。山菜の入荷は午前中が中心で、午後になると在庫が減っていく。

大仙市周辺の山は標高300メートル前後で、春の山菜の旬は4月下旬から5月上旬まで続く。

直売所を訪れた人は山菜を手に取り、葉の張り具合を確認する。山菜の香りはほとんどないが、土の香りがわずかに残る。

たべもの