長野県安曇野市の直売所で新鮮な蕎麦の実が袋詰めされる
直売所の奥の作業台に、灰色の粒が山のように積まれる。 蕎麦の実は袋に詰められ、計量器の上で少しずつ重さを増していく。 安曇野市内の直売所では、きょうもこの工程が繰り返されている。
蕎麦の実は地元農家から朝に届けられる。 粒の大きさをふるいで選別した後、袋に詰める。 袋の口を縛る音が、静かに店内に響く。
直売所は国道沿いに位置し、駐車場も広く取られている。 午前八時から営業し、午前中には袋詰めが終わる。 来店者は袋の重さを手に取って確かめる。
袋詰めは三名のスタッフが分担する。 一袋に五百グラムを入れ、ラベルを貼って棚に並べる。 ラベルには産地名と重量のみが記されている。
作業の合間に、床に落ちた粒を掃き集める。 その音が店内をゆっくりと満たす。 午前十一時頃には次の農家からの届け物が到着する。
蕎麦の実はそば打ち用として販売される。 直売所では粉に挽く道具も一緒に置かれている。 客は袋を選んでから、そば粉の作り方を尋ねることもある。
この工程は秋の収穫期まで毎日続けられる。 天候や気温で実の状態が変わるため、袋の数はその日ごとに調整される。 棚の上に、袋が整然と積み重ねられていく。