北海道旭川市の直売所で夏野菜の苗が朝から並ぶ
朝の光が直売所の屋根を照らす。北海道旭川市の道の駅で夏野菜の苗が棚に並べられる作業が始まる。担当者が一つずつポットを並べ、土の湿り気を確かめる。風が通り抜け、苗の葉がわずかに揺れる。
直売所は旭川市近郊の農家が持ち寄る場所である。夏野菜の苗はトマト、ナス、ピーマンなど十数種類が用意される。朝7時頃から出荷作業が始まり、午前中にはほぼ全ての棚が埋まる。担当者は苗の品種名と植え付け時期を記した札を付け、購入者が選べるようにする。
苗の入荷量は1日あたり200ポット前後である。農家から持ち込まれた苗は、朝の温度が上がる前に直売所に運ばれる。担当者は根の張り具合を確認し、傷んだ葉を取り除く。作業は静かに行われ、会話は最小限に留められる。
夏野菜の苗が並ぶ理由は、家庭菜園を始める人が増える時期だからである。旭川市では6月下旬から7月にかけて苗の需要が高まる。直売所では近隣の家庭菜園利用者向けに、育てやすい品種を優先して並べる。苗は1ポット300円前後で販売される。
午前中になると近所の住民が訪れる。苗を選ぶ人は葉の色や茎の太さを確認する。担当者は品種ごとの特徴を簡潔に説明する。購入者は袋に入れて持ち帰り、そのまま自宅の畑に植える。作業は午後3時頃まで続き、残った苗は翌朝まで保管される。
直売所の周辺では畑の土の匂いが漂う。苗の並ぶ棚の前では、時折水やりをする音が聞こえる。担当者は苗の配置を微調整し、品種ごとにグループ分けを整える。作業が一段落すると、棚の前は静かになる。
夏野菜の苗が並ぶ光景は、旭川市の直売所で毎日繰り返される。苗は朝の光の中で葉を伸ばし、購入者を待つ。作業は淡々と続けられ、夕方には次の日の準備が始まる。