北海道夕張市の直売所で夏のメロンが箱詰めされる作業が続く
直売所の棚にメロンの甘い香りが漂う。作業員がメロンを手に取り、箱の中に置く手つきが丁寧だ。箱の底にメロンが触れる感触が伝わる。夏のメロンは皮が網目状で、果肉が柔らかい。北海道夕張市にある直売所では、きょうもこの作業が朝から始まる。
夕張市は北海道の中央部に位置する。直売所は地元産のメロンを主に扱う。メロンは温室から収穫されたばかりだ。箱詰めは午前7時頃から始まり、午前10時頃に終わる。作業員は5人で、1人で約20個を処理する。メロンは熟度ごとに選別される。未熟なものは別箱に入れる。熟したものは1箱に4個入りだ。
直売所は地元住民の買い物場所だ。メロンは1個800円前後で販売される。箱詰めされたものは近隣の市場へも送られる。作業の音はメロンを箱に置く音と箱を閉じる音だけだ。入口から風が入り、土と果実の匂いが混じる。メロンの皮に水分が薄く付着している。箱は発泡スチロール製で、軽い。軽い箱を指で持ち上げると、浮くような感触だ。
作業員は地元出身だ。メロンの網目を目視で確認しながら選ぶ。網目が細かいものは上等だ。標準サイズは直径15センチ前後だ。箱は台車で移動される。移動中に箱の角が指に当たる。午前中の光が箱の蓋を照らす。箱の蓋を指で押すと、少し沈む。
直売所ではメロン以外にスイカやトマトも扱う。メロンの作業が終わると、次の果物の箱詰めが始まる。夏の間はメロンの出荷量が多い。1日の出荷量は約100箱だ。箱はトラックで運ばれる。運ばれる前にラベルが貼られる。ラベルには産地と品種が印刷される。ラベル紙の質は光沢がある。
直売所の外では、駐車場のアスファルトが朝の光で温まり始める。入口の自動ドアが開閉する音が聞こえる。来店客は袋を持って果物を選ぶ。メロンを選ぶ客は重さを確かめる。手に持ったメロンの重さは1.2キロ前後だ。客の指が皮の網目を滑る。直売所内部の温度は外より4度ほど低い。冷蔵ケースのファンの音が低く続く。
作業が一段落すると、棚の埃が拭かれる。布の音が棚を滑る。メロンの作業は毎日繰り返される。夏の終わりまでこのリズムが続く。箱詰めされたメロンは冷蔵庫に一時保管される。保管温度は10度に保たれる。温度計の針が一定の位置を示す。直売所の時計は午前9時を指す。作業員は次の箱を手に取る。