北海道富良野市の直売所で夏のラベンダー苗が並ぶ作業が続く
直売所の棚にラベンダーの香りが広がる。作業員が苗を手に取り、棚に並べる手つきが規則的だ。苗の葉に指が触れる感触が残る。夏のラベンダーは花芽が紫色で、茎が細い。北海道富良野市にある直売所では、きょうもこの作業が午前中に行われる。
富良野市は北海道の中央部に位置する。直売所は地元産のラベンダー苗を主に扱う。苗は温室から出荷されたばかりだ。並べ作業は午前8時頃から始まり、午前11時頃に終わる。作業員は4人で、1人で約40ポット処理する。苗は大きさごとに選別される。小さいものは別棚に置く。大きいものは1ポット300円だ。
直売所は地元住民の日常の場だ。苗は1ポット250円で販売される。並べ作業されたものは近隣の園芸店へも卸される。作業の音はポットを棚に置く音と土を軽く押す音だけだ。入口から風が入り、土と花の匂いが混じる。苗の葉に水分が薄く付着している。ポットはプラスチック製で、軽い。軽いポットを指で持ち上げると、土が少し動く。
作業員は地元出身だ。苗の花芽を確認しながら棚に置く。花芽が少ないものは下段に置く。標準高さは20センチ前後だ。ポットはトレイに並べられる。トレイを移動すると、苗が軽く揺れる。午前中の光がトレイの表面を照らす。トレイの縁を指で触ると、冷たい感触だ。
直売所ではラベンダー苗以外にハーブ苗も扱う。ラベンダーの作業が終わると、次の苗の並べ作業が始まる。夏の間はラベンダーの出荷量が多い。1日の出荷量は約200ポットだ。ポットは段ボール箱に詰められる。詰められる前にタグが付けられる。タグには品種と育て方が印刷される。タグ紙の質は薄手で、指で折れる。
直売所の外では、駐車場の砂利が足の下で音を立てる。入口のドアが開く音が聞こえる。来店客はカゴを持って苗を選ぶ。ラベンダー苗を選ぶ客は葉の香りを確かめる。手に持った苗の香りが指に残る。客の指が葉の表面を滑る。直売所内部の温度は外より2度ほど低い。冷蔵ケースのファンの低音が続く。
作業が一段落すると、床の土が掃かれる。掃き Broomの音が床を滑る。ラベンダーの作業は毎日繰り返される。夏の間は毎日この作業が続く。並べ作業された苗は冷蔵室に一時保管される。保管温度は15度に保たれる。温度計の針が一定の位置を示す。直売所の時計は午前10時を指す。作業員は次のポットを手に取る。