埼玉県上野原市の公園でキッチンカーが静かに営業を続ける
公園の木々が朝の光を柔らかく遮る。 スッキリしない天気の中で、人出はほとんどない。 埼玉県上野原市の公園に、キッチンカーが一台停まっている。
車内からカレーライスの香りが漂う。 小さな女の子が車の外に立って、客の会計を手伝っている。 スタッフの娘さんらしい。
車内で調理をするのはお母さんだという。 客は数人だけ。 それぞれが自分のペースで注文し、受け取っていく。
公園のベンチは空いている。 木の葉が時折落ちてくる音が静かに響く。 カレーの温かさが、紙皿を通して手のひらに伝わる。
このキッチンカーは、平日も週末も同じ場所に現れるわけではない。 その日の天気や人出を見て、柔軟に場所を選んでいる。 今日も数時間だけ営業を続けている。
女の子は時折車内を覗き、母親と短い会話を交わす。 そのやり取りは、公園の静けさの中に溶け込んでいる。
午前中が過ぎるにつれ、客の姿はさらに少なくなる。 キッチンカーはやがてエンジンをかけて、別の場所へ移動する予定だ。 公園には再び、木々のざわめきだけが残る。