秋田県横手市の陶器店で土の塊をこねる作業が続く
陶器店の床に土の粉が薄く散らばる。土の粉は白く、足の裏に少し残る。職人が土の塊を両手で押す。土の塊は直径30センチほどの円柱形である。円柱形は少しずつ形を変えていく。
土の塊は1キログラムである。土は地元で採取された粘土である。粘土の含水率は25パーセントである。含水率が高いと土が柔らかくなる。柔らかくなった土は指の跡が残る。
こねる作業は朝9時から始まる。職人は土の塊を両手で押しながら回す。回す速度は1分間に10回転ほどである。土の塊の中心に空気が入らないように押す。空気が入ると焼き上がりにひびが入る。
土の塊は1日3個こねられる。こねられた土の塊はビニール袋に入れられる。ビニール袋の厚さは0.05ミリである。ビニール袋に入れた土の塊は冷蔵庫で保存される。冷蔵庫の温度は5度である。
陶器店の壁には完成した器が並ぶ。器の色は土の色によって異なる。地元の粘土は淡い茶色になる。器の厚さは5ミリほどである。器の直径は15センチ前後である。
こねる作業は音を立てない。土が手に当たる音は小さく、部屋に残らない。職人は同じ姿勢で1時間作業を続ける。作業の合間に手を水で洗う。水は陶器店の隅にある蛇口から出る。蛇口の直径は1.5センチである。
土の塊は翌週に成形される。成形はろくろを使って行われる。ろくろの回転数は1分間に60回転である。成形が終わった器は2週間乾燥させる。乾燥が終わった器は窯で焼かれる。焼く温度は1200度である。焼く時間は12時間である。