秋田県由利本荘市の陶器店で粘土をこねる作業が続く
工房の窓から柔らかい光が入る。作業台の上に粘土の塊が置かれる。
粘土の重さは約5キログラム。茶色がかった色で、表面は少し湿っている。作業者は両手で粘土を押し、指の腹で表面を滑らせる。1回の動作で粘土が10センチほど伸びる。
こねる作業は午前9時から始まる。粘土を2つに分け、それぞれを円柱状に整える。円柱の直径は約15センチ。高さは20センチ程度だ。表面に空気が入らないよう、指で丁寧に押さえ込む。
作業台の横には水を入れたバケツが置かれる。指が粘土にくっつくたびに水で湿らせる。こね終えた粘土はビニール袋に入れ、1時間ほど置く。
工房の奥には完成した器が棚に並ぶ。大きさは直径20センチから30センチまで。色は白や茶色で、表面に細かい模様が刻まれる。
作業者は「粘土の硬さを毎回確かめる」と話す。硬すぎると割れやすく、柔らかすぎると形が崩れる。1日で約10個の器の土台が作られる。
午後3時になるとこねる作業は終わる。残った粘土はビニール袋に入れ、翌朝まで保管される。翌朝また新しい粘土が用意される。