北海道美瑛町の庭で野生エゾユキウサギが夕方に草を食べる

夕方の風が草を揺らす。北海道美瑛町の住宅地にある庭で、野生のエゾユキウサギが草を食べる様子が見られる。体長は約40センチ。耳は短く、毛は白と茶のまだら模様だ。

エゾユキウサギは北海道固有の亜種で、冬になると毛が白くなる。美瑛町は富良野盆地の北側に位置し、丘陵地帯が広がる。町内の住宅街では、庭のクローバーやイネ科の草を食べて過ごす個体が増えている。

夕方の5時頃になると、ウサギは庭の端から現れる。草を食べる動作はゆっくりで、耳を立てて周囲の音に注意を払う。1回の食事で約15分間草を食べ続ける。近くに人や車が来ると、素早く茂みの中に隠れる。

美瑛町の住宅街では、2023年頃からエゾユキウサギの目撃が増えた。町の人口は約1万人で、丘陵地の住宅地には庭付きの家が多い。ウサギは夜行性で、夕方から夜にかけて活動する。庭の草を食べることで、住民の間で話題になっている。

ウサギの足跡は朝方に確認できる。草が食べられた跡が円を描くように残る。町内の公園管理課は「エゾユキウサギは害獣ではないので、追い払う必要はない」としている。住民はウサギの姿を静かに見守っている。

夕方の光が庭を照らす。ウサギは草を食べ終えると、ゆっくりと歩いて茂みの中に戻っていく。足音はほとんど聞こえない。美瑛町の住宅街では、エゾユキウサギの姿が日常の一部になっている。

いきもの