福島県会津若松市の直売所で秋の梨が朝から箱詰めされる作業が続く

朝もやのなか、会津若松市内の直売所に置かれた木箱の底が冷たく手につく。梨の果皮が光を反射し、淡い黄色が並ぶ。

直売所は福島県会津若松市河東町の国道沿いにある。地元農家が持ち寄った梨を、午前七時から作業員が一つずつ選別する。大きさは直径八センチ以上。傷のないものを優先して箱に並べる。

梨の品種は「二十世紀」と「幸水」。二十世紀は酸味が少なく、幸水は甘みが強い。両方を同じ箱に入れ、販売時の目安とする。

箱詰め作業は午前十時頃まで続く。作業員は手袋をはめ、果実を直接触らないようにする。梨の表面に指の跡が残らないよう注意を払う。

直売所では梨のほか、りんごやぶどうも並ぶ。梨の箱は一段目に置き、上にりんごの箱を重ねる。重さは一箱五キロ。運搬時に崩れないようテープで固定する。

午後になると来店者が増える。梨を手に取る客は、果実の重みと香りを確かめる。直売所では試食は行わず、袋詰めした梨をその場で購入する形となる。

作業員は午後三時まで残り、売れ残った梨を冷蔵庫に移動させる。温度は五度に保ち、翌朝まで保存する。梨の箱は翌朝も新しく詰め直される。

たべもの