愛知県豊田市の道の駅で地元産の新鮮なアスパラガスが棚に並ぶ
朝もやのなか、豊田市道の駅のガラス戸がゆっくり開く。冷たい空気が入り込み、棚の表面に薄い水滴が残る。作業員がアスパラガスの入ったコンテナを手に、店内へ運び始める。葉の先端に朝露が残り、水滴が光る。
愛知県豊田市の道の駅「とよたみちのくち」では、毎朝地元農家から届くアスパラガスを並べる作業が行われる。アスパラガスは町内の標高200メートル前後の畑で栽培される。品種は「ウェルカム」で、茎が太く甘みがある。2025年度の出荷量は1日あたり約40ケース。ケース1つに20本入る。
アスパラガスは午前5時に収穫される。収穫は手作業で行われ、茎の根元をナイフで切り落とす。収穫したアスパラガスはすぐにコンテナに移され、トラックで道の駅へ運ばれる。運搬時間は約20分。道の駅に到着したアスパラガスは、すぐに冷蔵ケースへ入れられる。ケースの温度は3度に設定されている。
並べる作業は午前7時から始まる。スタッフはアスパラガスの茎を1本ずつ確認し、傷や曲がりがないかを調べる。問題のないアスパラガスはケースに並べられ、値札が付けられる。値札には「豊田産アスパラガス 1束400円」と記されている。並べ終えたアスパラガスは、午前8時の開店と同時に販売が始まる。
道の駅のアスパラガス売り場は、入口から見て右側の棚にある。棚の高さは80センチ。アスパラガスは2段に分けて並べられ、上段に30束、下段に50束が置かれる。棚の後ろには「今日の収穫」と書かれた黒板が置かれ、収穫日が記される。黒板は毎日午前中に書き換えられる。
アスパラガスは午前中が最も新鮮で、午後になると茎が少ししんなりする。道の駅では午後3時以降に残ったアスパラガスを値下げして販売する。値下げ価格は1束300円。値下げアスパラガスは主に地元の高齢者が購入する。午後5時になると残ったアスパラガスはすべて撤去され、翌朝の新鮮なアスパラガスと入れ替えられる。
道の駅の隣にはアスパラガス畑があり、収穫が終わった畝に次の苗が植えられている。苗の品種は「グリーンアスパラガス」で、秋に収穫予定。畑の面積は約0.8ヘクタール。畑の周囲には防風ネットが張られ、風で茎が傷まないようにしている。ネットの高さは1.5メートル。
アスパラガスの並べ作業は10月下旬まで続く。10月下旬になると気温が下がり、アスパラガスの生育が遅くなる。道の駅ではアスパラガスに代わって、ブロッコリーやカリフラワーが並ぶ予定だ。作業は静かに、淡々と続けられている。