岩手県盛岡市の公園でアオバトが枝から枝へ移動する様子が観察される
朝もやのなか、盛岡市中央公園の木立に薄い光が差し込む。木の幹に朝露が残り、葉の表面に水滴が光る。静かな空気が公園に広がり、遠くで鳥の羽音が聞こえる。アオバトが枝から枝へ移動し、木の葉がわずかに揺れる。
岩手県盛岡市の中央公園では、秋になるとアオバトが観察される。アオバトは体長約33センチで、羽の色が青みがかった緑色。くちばしは赤みがかった橙色。公園内のケヤキやイチョウの木に止まり、枝から枝へ移動しながら餌を探す。2025年度の観察記録によると、1日あたりの個体数は平均8羽。
アオバトは午前6時頃から活動を始める。最初は公園の南側にあるケヤキの木に集まり、枝の上で羽を休める。羽の色が木の葉と似ているため、遠くから見ると見つけにくい。午前7時になると、1羽が隣のイチョウの木へ移動し、他の個体がそれに続く。移動の距離は約5メートル。
公園の管理事務所では、アオバトの観察記録を毎日つけている。記録には、観察時間、個体数、移動方向が記される。2025年度の累計観察数は約240羽。観察記録は公園の掲示板に掲示され、来園者に情報提供されている。掲示板の高さは1.5メートル。
アオバトは主に木の実を餌とする。公園内のケヤキの実やイチョウの実を食べ、地面に落とすこともある。落とされた実は、午前10時頃に地面に散らばる。公園の管理事務所では、地面に落ちた実を掃除し、来園者の安全を確保している。掃除は毎日午前10時と午後3時の2回行われる。
公園のベンチでは、朝の散歩客がアオバトを眺めている。散歩客はベンチに座り、木の葉の動きを静かに見守る。ベンチの数は公園内に12台あり、各ベンチに1〜2人が座っている。散歩客の多くは地元の高齢者で、朝の散歩を日課としている。
アオバトの観察は10月下旬まで続く。10月下旬になると気温が下がり、アオバトの活動が減る。公園の管理事務所では、アオバトに代わって冬鳥の観察記録を始める予定だ。観察は静かに、淡々と続けられている。