秋田県北秋田市の陶器店で粘土をこねる作業が午前中続く
工房の窓辺に朝の光が差し込む。黄土色の粘土が台の上で静かに回る。
北秋田市内の陶器店では、午前中の作業が淡々と進む。店主は両手で粘土を押さえ、中心に穴を開ける動作を繰り返す。作業台の表面には水を張ったバケツが置かれ、指先が湿るたびに滑りが整えられる。
粘土の塊は当初40キログラムほどだった。店主はこれを4等分し、それぞれを楕円形に整える。指の腹で表面を滑らかにし、底を平らにする。作業は1時間近く続き、4つの土の器の原型が並ぶ。
店内には乾燥を待つ素焼きが棚に置かれている。直径20センチほどの皿が10枚、厚さ3センチの茶碗が8個、すでに形を整え終えた状態だ。素焼きは3日間自然乾燥させた後、窯で800度で焼かれる。
午前10時を過ぎると、店主は次の粘土をこね始める。2つ目の塊は30キログラム。同じ手順で中心を決め、指で内側を押し広げる。外側の壁は均等な厚さになるよう、親指と人差し指で挟むように調整する。
店内の温度計は21度を示している。粘土が乾きすぎないよう、時折霧吹きで水を吹きかける。床に落ちた粘土の欠片は箒で集められ、再び塊に戻される。
午前11時半、4つ目の器が完成する。店主はこれを棚に並べ、作業台を布で拭く。午後の窯入れに備え、素焼きの準備を整える動作が静かに続く。