山梨県甲府市の直売所で干し柿の準備が始まる
朝の光が直売所の軒先に落ちる。木箱が床に並べられ、柿が一つずつ手で置かれていく。山梨県甲府市の直売所では、干し柿の作業が今週に入って始まっている。
作業は午前8時ごろから行われる。スタッフが柿の皮をむき、紐に通して軒下に吊るす。柿の表面はまだ硬く、指で押しても跡が残らない。軒下の風が通り抜けるたびに、紐がわずかに揺れる。
干し柿は地元産の富有柿を使う。1箱に約20キロが入り、1日あたり3箱分を処理する予定だ。皮をむいた柿は2週間ほど天日干しされ、表面に白い粉が浮くまで乾燥させる。
軒下にはすでに吊るされた柿が20本以上並ぶ。色はオレンジから徐々に茶色に変わり始めている。風に当たる部分と当たらない部分で色味に差が出る。
直売所の隣にある倉庫では、乾燥を終えた柿を袋詰めする作業も並行して行われる。袋は1袋に6個入りで、1日あたり40袋が作られる。袋の口は手で結ばれ、棚に並べられる。
作業は午前中で終わる。午後は柿の選別と箱詰めが行われ、翌朝の出荷に備える。直売所の軒下では、干し柿の列が毎日少しずつ増えていく。