秋田県大館市の道の駅で午前中に新鮮な山菜が選別される作業が続く

朝の光が道の駅の屋根瓦を照らす。大館市内の道の駅では午前7時前から地元住民が山菜を並べる作業を始める。山菜は前日夕方に採取されたもので、わらび、こごみ、たらの芽の三種類が中心だ。

作業は屋内の仕分け台で行われる。山菜は水洗いされ、泥や枯れ葉が丁寧に取り除かれる。選別後は長さ10センチ程度に切りそろえられ、小束にまとめられる。束は一袋200グラム単位で計量される。

道の駅の担当者は「山菜は朝の冷たい空気に触れてから出荷すると鮮度が保てる」と話す。冷蔵庫に一時保管された後、午前10時頃から店頭の野菜棚に並べられる。価格は一袋280円から380円で販売される。

近隣の山林から採取された山菜は、道の駅のほか市内のスーパーにも卸される。卸先は大館市内の3店舗で、1日あたり約50袋が出荷される。卸された山菜は同日中に店頭に並び、夕方にはほぼ完売する。

道の駅の駐車場には午前中から軽トラックが数台停まる。軽トラックは山菜を積んで来る地元住民の車両だ。車両は山菜を降ろした後、すぐに次の採取場所へ向かう。

山菜の選別作業は午前11時頃まで続けられる。作業終了後は残った山菜を冷蔵庫に保管し、午後の来店者に備える。午後1時以降は山菜の在庫が少なくなるため、早めの来店を勧める案内が掲示される。

道の駅の山菜コーナーは、午前中の光が差し込む窓際に設けられている。窓ガラス越しの光が山菜の緑を際立たせ、来店者は山菜の鮮度を確認しながら購入する。山菜は天ぷらや和え物に使われることが多い。

大館市の道の駅では、秋田県内の山菜出荷量が例年並みで推移している。山菜は地元住民の副収入源にもなっており、週3回程度の採取で1週間あたり1万円程度の売上になるケースもある。